ふるさと納税が正しく引かれたか、住民税決定通知書で確かめる

開いた封筒の紙の1行にオレンジのマーカー、横に虫眼鏡とみかん。3万円のふるさと納税、申請が届いていないと2万8,000円が戻らない 費用と補助金

ワンストップ特例で申請した年は、住民税決定通知書の「寄附金税額控除」のうち市区町村の欄の金額が、寄附の合計から2,000円を引いた額のちょうど6割になります。3万円寄附した人なら1万6,800円です。

この1行を見れば、申請が届いたか、上限を超えていなかったかが分かります。我が家もワンストップの年と確定申告の年の2年分で確かめて、2年とも1円単位で合っていました。

この記事の数字の条件
市区町村民税6%・道府県民税4%の標準の税率の人です。政令指定都市に住んでいる人は市が8%なので、6割のところが8割になります(下の計算で切り替えられます)。例の金額はすべて計算用の例で、我が家の数字ではありません。

ワンストップなら、市区町村の額は「寄附−2,000円」の6割

ワンストップ特例では、所得税で戻るはずの分も住民税がまとめて引きます。上限を超えていなければ、寄附から2,000円を引いた額がそのまま住民税から戻り、その6割が市区町村、4割が道府県の分になります。

1円か2円多いことがあるのは、市区町村が控除の内訳を1円未満切り上げで出しているからです。上限を超えた年は、超えた分が控除されないので6割より少なくなります。

確定申告なら、市区町村の額は年収が高いほど少なくなる

確定申告で控除した年は、ワンストップと違って、所得税と住民税の両方から戻ります。所得税で戻る分だけ、住民税から引かれる額は少なくなります。どれだけ少なくなるかは、所得税率で変わります。

所得税率は、年収でおおよそ分かる独身5%10%20%300万900万476万671万配偶者控除あり5%10%20%300万900万531万722万3万円寄附して確定申告したときの、市区町村の欄所得税率5%約1万5,900円所得税率10%約1万5,100円所得税率20%約1万3,400円ワンストップなら、税率に関係なく1万6,800円2025年の寄附で見た目安。生命保険や扶養家族があると境目はもう少し上。下の計算に入れると、その人の所得税率が出ます。
年収の境目は2025年分の給与所得控除・基礎控除・所得税の税率表から計算(会社員、社会保険料は年収の15%、ほかの控除なし)。金額は住民税の標準の税率で計算

ワンストップで申請したのに、この確定申告の額に近い数字だった場合は、ワンストップが取り消されて確定申告として扱われています。住宅ローン控除の1年目や医療費控除などで確定申告をした年がそうなります。

0円なら、申請が届いていない

寄附金税額控除が0円か、明らかに少ないときは、ワンストップの申請書が届いていないか、1月10日の締め切りに遅れた可能性があります。5年以内なら、確定申告(還付申告か更正の請求)で取り戻せます。

一部の自治体の分だけ足りないときも同じです。下の計算に数字を入れると、市区町村が数えた寄附の合計が逆算で出るので、どの自治体の分が抜けたかの見当がつきます。

一部だけ抜ける原因で多いのが、申請の窓口が自治体ごとに違うことです。同じサイトで寄附しても、ある自治体は「自治体マイページ」、別の自治体は「ふるまど」(マイナンバーカードを読み取るIAMというアプリを使う)、また別の自治体は紙の申請書で受け付けています。我が家も、いつもの自治体マイページで申請していたら、窓口の違う1件だけが一覧に出てこず、半年近く出し忘れていました。寄附したら、まず寄附したサイトのマイページでオンライン申請できるかを見て、できなければ自治体から届く受付メールに書いてある窓口で、その日のうちに出しておくと抜けません。

住宅ローン控除の書き忘れも、同じ通知書で分かる

ふるさと納税のために確定申告をした年は、年末調整で受けていた住宅ローン控除も申告書に書き直す必要があります。書き忘れると所得税を払うことになり、住民税の「住宅借入金等特別税額控除」も0円になります。源泉徴収票の数字を足すと、下の計算でこちらも確かめられます。我が家の2年分は、住宅ローン控除も1円単位で合っていました。

住民税決定通知書かマイナポータルの数字で確かめる

住民税決定通知書は、会社員なら5〜6月に勤め先から渡されます。自分で納めている人には、6月ごろ自宅へ届きます。手元にない人は、マイナポータルの「税・所得」(ホーム画面の「おかね」の中)でも同じ数字が見られます。どちらも、寄附した翌年度の分を見てください(2025年の寄附なら2026年度)。

見るのは「寄附金税額控除」と書いてある行です。表の真ん中にある「税額控除額」は、住宅ローン控除なども足した合計なので、ふるさと納税の分とは合いません。

会社員の通知書は、左下の「摘要」を見る特別徴収税額の決定通知書(納税義務者用)所得の欄所得控除の欄市区町村道府県控除前所得割……税額控除額45,90030,600所得割額……住宅ローン控除なども足した合計。ここではない(摘要)寄附金税額控除額 市区町村 44,400円 道府県 29,600円ふるさと納税の分だけが書いてある。計算に入れるのはここ自分で納める人の通知書は、区市町村で形が違います。「寄附金税額控除」の文字を探してください。
港区・中央区が公開している通知書の見本と説明をもとに、欄を減らして描いたもの。数字は計算の初期値と同じ架空の例
ふるさと納税の答え合わせ
住民税決定通知書(マイナポータルの「税・所得」)の市区町村民税の欄の数字を入れてください。
入れた数字は、お使いのスマホやパソコンの中だけで計算します。外へは送らず、ページを閉じると消えるので、運営者の私も見ることはできません。
調整控除額は、分からなければ1,500円のままで大丈夫です(政令指定都市は2,000円)。総所得金額等は、給料だけの人なら源泉徴収票の「給与所得控除後の金額」と同じです
正しく控除されたときの額 —
通知書の額 —
判定 —
住宅ローン控除も確かめる(使っている人だけ)
所得税から引ききれなかった住宅ローン控除は、住民税から引かれます。確定申告の年に書き忘れると、ここが0円になります。上の3つは去年の源泉徴収票、最後は通知書の市区町村民税の欄です

給料のほかに収入がない人向けの計算です。住宅ローン控除などが先に引かれて所得割が足りない年は、寄附金税額控除が小さく出ることがあります。扶養親族がいる人は、所得税率を実際より1段高く見積もることがあり、確定申告の年の判定と上限の目安がずれます。この計算の結果に責任は持てませんが、同じ計算のしかたで我が家の2年分(ワンストップの年と確定申告の年)が1円単位で合いました。

初期値は、年収600万円ほどの人が2025年に7万6,000円をワンストップで寄附した例です。寄附金税額控除額を0にしたり、確定申告に切り替えたりすると、判定が変わります。

寄附する前の上限の計算は、ふるさと納税の上限の記事に置いています。

この計算に入れていないもの

道府県民税の欄は入れていません。市区町村の欄が合っていれば、道府県の欄も同じ計算で出ているので、見るのは1行で足ります。

住宅ローン控除や配当控除が先に引かれて、所得割が寄附金税額控除より小さい年は、控除しきれなかった分が消えます。その場合は、通知書の所得割が0円になっているはずです。

編集後記

ベンチプレスの記録は、トレーニングが終わったらその場でスマホのフォームに入れています。送ると、表の1枚目に「前回」と「次は」が出るようにしました。

10月1日の分は「総量 4,530kg/予定 4,625kg あと95kg」。その下の「次は」には「92.5kg × 5セット をもう一度」と出ています。

総量(トータルボリューム)を計算してくれる仕組みができました。さらに高重量を続けた際、失敗しても重量をドロップさせその場合の合計値を出せるようにしました。セット数こなせないと次に成長できませんからね。

2026年10月7日

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