【築10年】建売住宅に太陽光・蓄電池・V2Hを導入。太陽光の足場を活かして屋根塗装もセットで進めた我が家の見積もり公開

設置が完了した太陽光パネルを屋根の上から見たところ 体験記・運用レポート
2026年6月20日に設置が完了した太陽光パネル

見積書の合計欄には、4,268,000円と書いてありました。築10年の建売住宅に、太陽光パネルと蓄電池、それに壁掛けのV2Hを一度に入れた金額です。

実際に払ったのは、875,000円でした。

ネットで太陽光や補助金の話を調べると、なんだか大げさな広告や怪しい勧誘が多くて「本当にそんなに安くなるの?」と疑ってしまいますよね。私も最初はかなり警戒していました。だからこの記事では、自分の見積書をそのまま載せます。

安くなった理由は2つです。東京都の補助金のタイミングにたまたま合ったこと。そして、太陽光の工事で組む足場をそのまま使って、屋根塗装も同じ会社にまとめて頼んだこと。

(※太陽光パネルと蓄電池の設置工事は2026年6月20日に完了しました。V2Hの設置工事は8月22日を予定しています。この記事では、契約時に決定した見積もりと収支の内訳をまとめています)

総額426万円が、87万円になるまで

今回、我が家が導入を決めたシステムの構成と、見積書に記載されている実際の金額です。

  • 太陽光パネル: ハンファジャパン(Qセルズ)製(6.28kW)
  • 蓄電池システム: ニチコン製(14.9kWh)
  • V2Hシステム: ニチコン製(壁掛け仕様)

総額4,268,000円のうち、東京都の補助金が3,393,000円。差し引いた875,000円が自己負担です。補助金の内訳は蓄電池に149万円、太陽光に75.3万円、IoT機器に15万円、そしてV2Hに100万円。

この最後の100万円が、少し厄介でした。

ただし、このV2Hの補助金100万円には条件があります。「EVまたはPHVを所有していること」が要件で、申請の際には車検証の提出が必要です。我が家はEVの納車待ちで、8月22日のV2H工事の時点ではまだ車がありません。

しかも、当初10月を予定していた納車が、熊本地震の影響で1か月以上遅れると連絡が入りました。こうした「自分ではどうにもできない事情」で予定がずれることは、正直まったく想定していませんでした。

幸い、東京都の助成金は交付申請の受付が令和9年(2027年)3月31日までなので、納車が11月や12月にずれ込んでも手続き自体は間に合う見通しです。とはいえ現時点でこの100万円は確定した金額ではなく「見込み」のままで、自己負担額875,000円という数字もまだ確定ではありません。実際に交付が決まった時点で、あらためてこのブログで報告します。

補助金の手続きは書類が多くて面倒です。予算の上限に達したら締め切られるので、間に合うかどうかのハラハラもありました。誰でも簡単に安くなる、という話ではありません。

これだけ大きな買い物ですから、本当に元が取れるのかは正直まだ半信半疑です。発電そのものは6月20日から始まっています。

ところが、売電の契約手続きがまだ終わっていません。余った電気は蓄電池に充電して自家消費に回していますが、売電収入は0円のままです。

設置が終わればすぐ入ってくるものだと思っていました。この記事を書いている8月上旬になっても、まだです。発電開始から1か月半以上、売電はゼロが続いています。

この手続きにどれくらいかかるのかも含めて、毎月の電気代と発電量をこのブログで追いかけていきます。

V2Hは、駐車スペースを圧迫しないよう壁掛けの仕様にしました。地面に据え置くタイプもありますが、車の出し入れを考えると壁のほうが邪魔になりません。

太陽光も蓄電池もEVも、パワコンは1台

太陽光と蓄電池とEV。この3つを、ニチコンの「トライブリッド蓄電システム(ES-T6)」という1台のパワーコンディショナがまとめて制御しています。

太陽光でつくった電気は直流、家のコンセントで使う電気は交流です。蓄電池やEVに貯めるときはまた直流に戻すので、機器がバラバラだと「直流→交流→直流」と変換を繰り返すたびに、電気が少しずつ目減りしていきます。トライブリッドは3つを1台にまとめることで、太陽光の電気を直流のままEVや蓄電池に流せる構成です。変換の回数が減る分、無駄が少なくなります。

とはいえ我が家がこれを選んだのは、「太陽光・蓄電池・V2Hを同時に入れるなら、はじめから3つ対応のものにしたほうが素直」という、わりと単純な理由でした。あとから片方ずつ足していくと、パワコンが2台になったり、置き場所や配線をやり直すことになったりします。まとめて導入した一番の実利は、実はここかもしれません。

構成の内訳は以下の通りです。

  • トライブリッドパワコン: ニチコン ES-T6(連系出力9.9kW)
  • 蓄電池ユニット: LiB Tower Pro T6(ESS-T6XGCK、14.9kWh)
  • V2Hスタンド: ニチコン ES-PL1(壁設置仕様)

壁面に設置したニチコンのトライブリッド蓄電システム LiB Tower Pro

↑ 壁面に設置した蓄電池ユニット「LiB Tower Pro」。右側に「TRIBRID」のロゴが見えます。画像をタップ・クリックすると拡大表示できます。

ちなみに蓄電池の容量は7.4kWh・9.9kWh・14.9kWh・19.9kWhから選べます。我が家が選んだのは14.9kWhでした。

最初は「どうせなら大きいほうがいい」と考えたのですが、19.9kWhにするには蓄電池をもう1台置く必要があり、そのぶん設置スペースが要るとのことでした。写真のとおり我が家は建物の側面に設置していて、これ以上機器を並べる余裕がありません。結果として14.9kWhに落ち着きました。

カタログを見ていると、つい容量の数字だけで比べてしまいます。でも我が家の場合、上限を決めたのは敷地でした。隣との距離が近い建売なら、同じことが起きると思います。置ける場所を先に見ておいたほうがいいです。

もうひとつ、蓄電池は「全負荷」対応を選んでいます。停電したときに一部のコンセントだけでなく、家全体に電気を回せるタイプです。ここは実際に停電を経験しないと有り難みが分からない部分なので、そのときが来たらまた報告します。

太陽光・蓄電池・V2H導入 見積書(氏名部分は伏せています)

↑ 実際の見積書(個人が特定できる箇所は黒塗りしています)。画像をタップ・クリックすると拡大表示できます。

屋根面ごとのパネル配置

我が家の屋根は2面に分かれていて、それぞれこう振り分けました。

屋根面 設置枚数 容量
西北西面 8枚 2.92kW
東南東面 9枚 3.36kW
合計 17枚 6.28kW

西北西面8枚、東南東面9枚に振り分けた太陽光パネルの配置図

↑ 設計図から起こしたパネルの配置。(1)〜(4)の番号はパワーコンディショナの系統を表しています。画像をタップ・クリックすると拡大表示できます。

建売住宅は屋根の形も大きさも似たり寄ったりです。我が家は17枚で6.28kW。同じくらいの築年数、同じくらいの大きさなら、たぶん6kW前後に落ち着きます。もちろん向きや隣家の影で変わりますが、目安にはなるはずです。

それと、我が家は西北西と東南東の2面に振り分けています。真南に向いた大きな屋根面はありません。それでも年間7,328kWhの予測が出ているので、方角が理想的でないからと諦める必要はないと思います。

設置直後の屋根の様子を短い動画にしました。写真だと分かりにくい、パネルの並びと屋根の勾配の感じが伝わると思います。

↑ 足場が組まれている状態の屋根(16秒・音声なし)

※ 屋根に上がるのは大変危険です
設置が終わったのが嬉しくて、つい自分で上がって撮ってしまいましたが、これは足場が組まれている工事期間中に、施工業者の方の許可をいただいたうえでの撮影です。屋根は見た目以上に滑りやすく、勾配もあります。足場のない状態で屋根に上がるのは絶対にやめてください。設置後の点検やパネルの清掃も、自分でやろうとせず業者に依頼することをおすすめします。

メーカーの予測は年間7,328kWh

メーカー(ハンファジャパン)のシミュレーションでは、年間の予測発電量は7,328kWhとのことです。月別に見ると5月が最も多く884kWh、逆に11月と12月は400kWh台まで落ち込みます。夏と冬で2倍以上の差があるということです。

すでに6月20日から発電が始まっているので、今後はこの予測値と実際の発電量を毎月照らし合わせて検証していきます。まずは基準値として載せておきます。

ハンファジャパンによる年間発電量シミュレーション

↑ メーカーから受け取った年間発電量シミュレーションの実物(個人が特定できる箇所は黒塗りしています)。画像をタップ・クリックすると拡大表示できます。

パネルを載せる前に、屋根を塗ってしまう

今回は太陽光の導入がメインの目的だったのですが、ふと自分で「せっかく太陽光の工事で高い足場を組むなら、築10年だし屋根も一緒に塗ってしまった方がトータルで安上がりになるんじゃないか?」となんとなく思いついたんです。

あとから調べてみて分かったのですが、この思いつきは結果的に良い判断でした。

太陽光パネルを一度載せてしまうと、将来屋根を塗装するときに「一度載せたパネルを外して、塗装後にまた載せる」という脱着費用(追加で数十万円)が余計にかかってしまうそうです。

だからこそ、太陽光パネルを設置するタイミングで一緒に屋根も塗ってしまうのが、将来の無駄な出費を防ぐ選択肢の一つだと感じました。

足場だけで16万8800円かかっていた

屋根塗装も、太陽光と同じリケンエナジーさんに一括で頼みました。総額506,000円。建売の屋根塗装としては相場通りの金額です。

ただ、見積書の一番上の行を見てください。足場仮設工事、211平方メートル、単価800円。168,800円です。塗装そのものが198,000円ですから、足場はそれに迫る金額を占めています。

屋根塗装の見積書。足場仮設工事211平方メートルで168,800円

↑ 屋根塗装の見積書(個人が特定できる箇所は黒塗りしています)。画像をタップ・クリックすると拡大表示できます。

そして、この足場を太陽光の設置工事でもそのまま使っています。太陽光側の見積書には「工事(V2H工事費用込み) 他工事足場併用」と記載があり、屋根塗装で立てた足場を流用する前提で金額が組まれていました。

もし何も考えずに別々の業者にバラバラに頼んでいたら、太陽光用にもう一度足場を組むことになり、同じくらいの金額(約17万円)が余計にかかっていた計算になります。工事を分けなかっただけで、それだけ浮いたわけです。

足場が立っていたのは8日間

実際の日程です。

日程 作業内容
6月15日 足場の設置
6月16日〜19日 屋根塗装
6月20日 太陽光パネル・蓄電池の設置完了
6月22日 足場の解体
8月22日(予定) V2Hの設置工事

足場が立っていたのは6月15日から22日までの8日間だけで、その中に屋根塗装と太陽光の設置がまとめて収まっています。もし別々に頼んでいたら、この足場をもう一度組み直すことになっていました。なお8月のV2H工事は壁面への設置なので、足場は必要ありません。

ちなみに塗料には、シリコン系の遮熱塗料(エスケー化研:エスケー水性ヤネフレッシュシリコン)を選んでいます。太陽光パネルそのものの遮熱効果と相まって、夏の2階の暑さが少しでも和らいでくれたらいいな、と期待しています。

屋根に足場が立つのは、たぶん一度きり

築10年の節目に、我が家は太陽光・蓄電池・V2H(875,000円)+屋根塗装(506,000円)の合計1,381,000円を投資することになりました。

安く収まった理由は、結局のところ運と思いつきです。東京都が補助金を厚く出している時期にたまたま重なったこと。そして、足場を二度組むのはもったいないと気づいたこと。前者は自分の手柄ではありませんが、後者は誰にでもできます。

「絶対に得する」とは言い切れませんが、もしこれから太陽光パネルを検討されるのであれば、将来の脱着費用で損をしないために、屋根のメンテナンスも「セットでまとめて相談」してみる価値は十分にあると思います。

もうひとつ。建築確認の書類(家を買ったときに受け取った図面一式)を、先に探しておいてください。

屋根の形も勾配も屋根材も、あの図面に全部書いてあります。業者が現地を見る前から話が進みます。我が家のシミュレーションも「スレート・勾配3寸・積雪50cm・風速34m/s」という条件で計算されていますが、これは全部あの書類から拾える数字です。建売なら購入時に一式もらっているはずです。

8月22日のV2H工事が終わりましたら、その様子や設置後の見た目もあらためて紹介します。あわせて、一番気になる「本当に電気代は安くなるのか」を、実際のデータをもとに随時アップしていきます。気になる方はぜひチェックしてみてください。

今回はたまたま東京都でしたが、国の補助金もありますし、他県でも独自に高い金額を出している地域があります。まずは自分の住んでいる場所の制度を調べてみてください。

屋根に足場が立つ機会は、そう何度もありません。次にその日が来るのは、たぶん十数年後です。

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