夏の夜に停電したら、エアコンをつけていられるのは2時間から22時間です。蓄電池にどれだけ残っているかで、10倍変わります。
東京都の建売住宅、築10年。太陽光6.28kW、蓄電池14.9kWh(ニチコンのトライブリッド、全負荷対応)。電気の契約は50Aで、オール電化ではありません。
細かい条件は我が家の設備と条件にまとめてあります。
エアコンをつけた夜、家全体で0.67kW。上限にはぶつからない
1時間ごとの記録が、6月末から8月にかけて11日ぶんあります。0時から5時の平均を出しました。
エアコンをつけた夜が0.67kW、つけなかった夜が0.28kWでした。
いちばん多かった1時間でも1.39kWでした。停電時にパワーコンディショナが出せる上限は5.9kVAです。
蓄電池に貯まっているのは直流で、そのままでは家電を動かせません。家で使える交流に変えて送り出すのがパワーコンディショナで、5.9kVAはその出力の上限です。
何時間もつかは、停電した時刻で決まる
蓄電池は14.9kWhです。ただし停電したときに使えるのは、そのとき残っていた分だけです。
我が家の蓄電池は、朝から昼にかけて太陽光で充電します。晴れた日は11時か12時にはもう100%です。そこから夕方以降に放電して、明け方がいちばん少なくなります。7月30日は朝6時に38%、8月7日は22%まで落ちていました。
つまり、昼過ぎから夕方までは満タンで、夜が進むほど減っていきます。同じ設備でも、停電した時刻で使える量がまるで違います。
夕方に停電すれば、エアコンをつけたまま朝まで過ごせます。明け方に停電すると5時間半。エアコンを止めるだけで、同じ残量が2倍以上もちます。
残量が10%まで下がることがあるのは、ピークカットという設定のためです。大きな電気を使ったとき、蓄電池が肩代わりして電力会社から引く量を抑えます。あらかじめ想定しておくと安心感が違いますよね。

説明書の「最大18時間」は、250Wの家電で計算されていた
取扱説明書に「停電時にご利用できる家電製品の目安」という表があります。我が家と同じ14.9kWhの構成で、最大18時間と書いてあります。
心強い数字ですが、条件を読むと前提が違いました。
つないでいる家電はLED照明10W、冷蔵庫70W、テレビ150W、ルーター10W、携帯電話2台で10Wの合計250Wで、エアコンは入っていません。しかも蓄電池に70%を残す設定での話でした。
我が家の設定は20%です。この差がどれくらい効くのかは、あとでもう一度出てきます。
曇りが続いたら、蓄電池の残量は途中で尽きるのか
停電中も自動で切り替わって、太陽光の電気をまず家に回し、余った分を蓄電池に充電します。晴れれば昼に充電できますが、心配なのは曇りの日です。
曇りの日は、そもそも満タンになりません。8月3日は一日を通して一度も100%に届かず、朝9時には36%まで下がっていました。
59日ぶんの記録を見ました。発電が1日の消費に届かなかった日は10日ありました。ただ、届かなかった日でも足りない量はわずかです。8月3日は発電8.5kWhで消費10.5kWh、不足は2.0kWh。梅雨のいちばん悪かった6月27日でも2.2kWhでした。
この2kWhは、エアコンを使った日の数字です。使わなかった日の消費は6月30日が8.2kWh、8月4日が8.6kWh。曇りだった8月3日の発電8.5kWhと、ほぼ同じでした。エアコンを止めれば、曇りが続いても減りません。つけたままなら1日2kWhずつ減っていきます。
気象警報が出ると、蓄電池が自動で満タンになる
気象庁が大雨や暴風の警報を出すと、ニチコンのサーバーがそれを受け取って、家の蓄電池に充電の指示を送ります。満タンになったらそのまま待機して、停電に備えます。警報が解除されると元の運転に戻ります。我が家では6月27日の台風の日に実際に働きました。そのときの様子は太陽光2か月目の記事に書いています。
台風のように前もって分かる停電なら、始まる時点でほぼ満タンです。エアコンをつけたまま22時間保ちます。明け方に下限まで減っているところを突かれる心配がなくなります。
この機能を使うには、室内リモコンに入れた郵便番号と、オーナーズ倶楽部に登録した情報が正しくそろっている必要があります。
地震に備えるなら、普段の設定を変えるしかない
気象警報が出るのは、台風や大雨や大雪です。地震では出ません。緊急地震速報は揺れの数秒から数十秒前に届くもので、その間に蓄電池を満タンにすることはできません。
蓄電池を検討する人の多くは、地震時の停電を思い浮かべているはずです。地震に効くのは、機能ではなく普段の設定でした。
放電の下限を何%にしておくか、という設定です。我が家は20%。いつ停電しても3.7kWhは残る計算で、エアコンをつけたまま5時間半、止めれば13時間です。
70%にすれば備えは11.2kWhに増えて、エアコンをつけたまま17時間近くもちます。そのかわり、普段使える量が3分の1になります。電気代は上がります。
間を取って30%にすると、備えは5.2kWh。エアコンをつけたまま8時間近く、普段使える量は9.7kWh残ります。
地震で停電したときのために、普段使う量を減らすかどうか。リスクを承知の上で、我が家はまだ20%のままにしています。
電力は足りていても、動かない家電がある
ここまで電力には余裕がありました。別の問題が並んでいます。
ドライヤー、温水洗浄便座、電気カーペットは、特定の電気波形で動くものがあり、蓄電池が自立運転を止めて再起動を繰り返すことがあると書かれています。掃除機と洗濯機は動き出しの電流が大きい。電子レンジと電気ストーブは消費電力そのものが大きい。炊飯器は保温機能があるために挙げられています。理由はばらばらでも、停電中に動く保証はないという点は共通しています。
そして医療機器、エレベーター、デスクトップパソコンは、説明書で接続禁止とされています。停電に切り替わるとき5秒ほど電気が止まるためで、作業中なら保存していないものは消えてしまいます。
分電盤の横に、その切り替えをする箱が増えました。

全負荷対応なので、停電しても家じゅうのコンセントが生きています。使える範囲は、一部の回路だけ残す方式より広いので安心です。ただし動く保証がない家電もあるので、何を使うかは自分で決める必要があります。
もうひとつ、手動で「蓄電池充電」というモードがあります。これを選ぶと、充電しているあいだは家電への給電を一切行いません。停電中に選ぶと、その間は照明も冷蔵庫も止まってしまいます。
停電したら、まず蓄電池の残量を見る
停電したらまず残量を見て、多ければエアコンを使い、少なければ止めて冷蔵庫と照明に回します。それだけで、もつ時間が2倍変わります。
まだ実際に停電していませんが、この記事の数字は、設定画面と実測から計算した見当です。本当に停電した日が来たら、そのまま書きます。
ベンチプレスで80kgに苦労した覚えがあるのですが、ログを開いたら2024年2月4日に一度でクリアしています。すんなり、と自分で書いてありました。手こずったのは、そのあとの82.5kgでした。そして2025年3月9日には「弱くなった」と書いてあります。その前の月に100kgと102.5kgを挙げたあとで、102.5kgが挙がらなくなった時期です。
ログのメモを見たら、失敗した日の理由が毎回違いました。眠い、パワー不足、胸から上がらない、前日に腹筋ローラー。補助種目や別の部位をやった翌日は、一時的に筋出力が落ちているようです。
今年の元日にも練習していました。年末年始も3日から5日おきを崩していません。この継続が、気づかないうちに重量を上げていく秘訣なのかもしれません。
2026年8月29日

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